杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

コツコツ

私が制作に関わった書籍(私家版)が今年発行され、先日、その本を取材した新聞記事が出た。制作に関わった一人としてはうれしい。

調べ物や書き物は孤独な行為であり、自室でそれをコツコツやっていると、時折ひどく寂しくなり、世間から隔絶されたところに閉じこもっている自分が恐ろしくもなる。しかし、それだけ厳しい仕事であるだけに、コツコツ調べたり書いたりするのは、他にはやる人が少なく、貴重で価値の高い仕事だとも思っている。

そして、そういうコツコツ続ける仕事というのは、存外どこかから他人が見ているし、ネット記事なり印刷物なりで発信すれば、しばしば反応があったりする。私は以前は、他人から評価されようがされまいが俺は俺の道を往くんだから関係ない、みたいに思っていたが、やはり人からの反応は仕事への意欲に大いに関係すると今では考えている。

思い返せば、このたび新聞に取り上げられた仕事も、そうとうにコツコツやった。コツコツやっている時は、石を一つずつ積んでいるようでひたすら辛いのだが、完成すればそれなりの前進がもたらされると思う。コツコツと数字を積み重ねていくことが大事なのだ。