板橋区立郷土資料館の休館が終わり、常設展も企画展も見られるようになった。うれしいね。さっそく足を運び、収蔵品展「心を装う」を見てきた。これは、往時の人々が衣服の刺繍や飾りなどにどのような心を込めたかに思いを馳せるもので、「美を装う」「礼節を装う」「勇気を装う」「日常を装う」「信仰を装う」「喜びと願いを装う」の六部構成になっていた。板橋区の郷土史のストーリーに直結した展示ではなく、収蔵品である衣服や装飾からテーマを抽出し、まとまりをつけて展示したものであるが、それぞれコンパクトにまとめられていて面白かった。
コロナ禍の影響で遠出が減り、このところは近所の散策が増えている。郷土資料を読んでから散策すると地元の歴史を肌に感じることができて楽しい。資料館の展示は、様々な角度から郷土史のネタを提供してくれる。こういう施設が近くにあることは幸せなことだ。