杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

ばてるけれども…

こないだある会社経営者が、地道な営業活動が会社を存続させる上でとても大事だ、と言った上で、その仕事は続けても成果が出にくく、やがてばててしまうから大変だが…といった意味のことを話していた。

その言葉に接した時は、深い感銘を受けた。実力を上げたり、成果を出したりするためにはとにかく量をこなすことが大事、とはよく言われる。その経営者は営業活動について話していたわけだが、書き物や調べ物にも同じことが言えるんじゃないかなと私は思う。書き物が上手くなるにはとにかく書いて書いて書きまくり、色んな書き方をとにかく色々と試してみなくてはならないだろう。調べ物だって、例えばある人物の伝記的な研究をするなら、その人物に関する事実を集めまくる以外に新たな事実を見つけ出す方法はないだろうと思う。

小説を書くことだって、筋のある一篇の話が書けるようになるにはやはり書いて書いて書きまくらなくてはならないと思う。人や世間に認められるには運や人脈なども重要だろうけれども、とにかく書いては世に問い、書いては世に問いを続けなくてはならないだろう。

それはやはり、ばてる。成果は容易に出ない。そのことは長年ワナビを続けてこじらせまくった経験があるから、それなりによく分かっているつもりだ。

ばてるけれども、自分で決めた道なら地道に進んでいくしかないだろう。近道なんてないんである。