杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

まず行動

はあちゅう『半径5メートルの野望 完全版』(講談社文庫、2016年)を読んだ。これは2015年に講談社より刊行されたものを改題、加筆修正したもので、「新たに一章追加」したと、文庫版のあとがきに書いてある。

様々なことが書かれているが、その主眼は「半径5メートル」から人生を変えていこう、とにもかくにも人生を前進させよう、といったところかと思う。そのために、日常生活や仕事の中でどう考えればいいか、といったことが主に書かれている。

読んでいて、この人はすごくポジティブな人だなと思った。一方で、小さなことでくよくよする面も書かれていて、大胆かつ繊細なのだと感じた。

この人の書いたものを読むのは初めてであり、小説を書こうとしていたというがでは一体どういう小説を志向しているのか、林真理子を20年間尊敬し続けているということ以外は分からなかった。というわけで、次はこの人の小説を読む。

「おわりに」には、この本を読み終えたら何か一つ行動を起こしてください、とある。考えるだけでやらないのは、時間の無駄どころか自分にも周囲にも害毒。