杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

2018-12-30から1日間の記事一覧

『渡良瀬』に出てくる「小説家」

佐伯一麦の『渡良瀬』(新潮文庫、2017年)には、主人公・南條拓が古河市の「宗願寺(そうがんじ)」に小説家の墓を訪ねるシーンがあり、面白い。 その小説家の墓の墓石には「寂」という字が彫られていて、それは作家が生前に書いたものだとあり、さらに作家…