11月25日、東京流通センター第二展示場で開催された「第二十七回 文学フリマ」に行ってきた。
実を言うと、私もこの回に出品しようと考えていたが、恥ずかしながら作品が間に合わなかった。同人誌ではないので不完全なまま出すわけにもいかないと思い、今回は見に行くだけにした。とはいえ、たしか大塚英志の本か何かを通してフリマの存在を知り、以前にも見に行き何冊か買ったことはあった。
たしか、又吉直樹は文学フリマの会場を歩いていたら文藝春秋の編集者と会い、それがきっかけで『火花』を書くことになったと、どこかで読んだ気がする。また近年は「小説家になろう」からデビューする作家がいるし、ウェブ小説の広がりと共に「文学新人賞以外の作家への道」を意識するようになった。文学フリマにも自然と関心を持った。
というわけで、久しぶりにフリマ会場に足を運んだ。入り口付近でカタログをもらい、中を見てみると、個人から団体まで多くの人が参加しているのは分かっていたが、評論や研究などを発表する人もいることは初めて知った。
主な目的は純文学のスペースだったのでまずは1階から回り、評論関係も見たかったので2階にも足を運んだ。
何冊か買った。また同人誌などを印刷する印刷会社のチラシももらって、それなりに収穫があったと思う。自分が出品するならこうしよう、などと考えることもできて良かった。