杉本純のブログ

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板橋区立郷土資料館コレクション展「樺太アイヌ 人類学者、樺太へ渡る」

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板橋区立郷土資料館で2020年12月1日から3月31日まで開催されるコレクション展「樺太アイヌ 人類学者、樺太へ渡る」を見た。

人類学者とは石田収蔵(1879-1940)で、秋田県出身で晩年は板橋区(現在のイオンモール辺り)に住んでいたということで、板橋区ゆかりの人物である。

今回のコレクション展は、2020年にウポポイ(民族共生象徴空間)と国立アイヌ民族博物館が会館したことを記念して、郷土資料館収蔵の石田の資料を紹介するもの。樺太アイヌウィルタニヴフに関する調査の資料だ。

人類学はあまりなじみのない世界だが、日本語の文章の隣に、その言葉の現地語での発音の仕方が複数書かれたノートなど、面白かった。現地内では複数の語が使われていたので、一つの日本語の文に対し訳語の発音の仕方が複数あった。

かつて文学同人誌に参加していた頃、近代アイヌ文学の評論を書いている人がいた。その後、一冊の本にまとめられたようで、それは読んでいないのだが、すごいなあと思った。一つのことを続けることが大事と思った。