杉本純のブログ

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区制普及映画「伸びゆく板橋区」を観た。

板橋区公文書館Twitterで紹介されていた板橋区の区政普及映画「伸びゆく板橋区」を観た。YouTubeでも配信されているが、公文書館でDVDの貸し出しも行われている。

ストーリーは、板橋区の風景を描く画家が区のことを学ぼうと、区役所を訪ねて勉強するというもの。歴史、自然、区政、産業などを紹介する、ストーリー付きの映像風土記といったところ。「昭和31年」(1956年)の作品なので、板橋区どころか日本が戦後の好景気で沸き立っていた頃かと思う。現に、区内の商店街の様子など、人間でごった返していて楽しそうだ。また、徳丸ヶ原がちょっと出てきたが、1956年なので当然まだ高島平団地は作られていない。

おおむね区政の明るい側面を紹介するもので、この映像でも複数の工場が紹介されているが、きっとこの頃には新河岸川の水質汚濁などがすさまじかっただろう。もっとも、それが当時どれほど問題視されていたのかは知らない。とにかく、当時はものすごく活気があったことは映像からよく伝わってきた。