杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観た。

先日、久しぶりに映画館に足を運んで映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観た。

私は原作を読んでいないしアニメも見ていないが、何かと話題だし、子供が観たいと言ったので一緒に観に行ったのだ。

感想はシンプルで、けっこうグロいなぁ…と。首が飛んで血がどばどば。。こういうのを子供たちが観て喜ぶのは、正直に言うと私はあまり善しとしない。

主人公たちは辛い過去を背負っていて、特にこの映画で死んでしまう煉󠄁獄杏寿郎の母親との思い出など、観ていて涙が出そうになった。そういう辺りは、お馴染みと言えばそうだが、胸を打たれた。

一方で、鬼たちのキャラ設定が、三十年以上「ジャンプ」の漫画を読んできた私としては既視感がぬぐえなかった。敵がクレイジーで、やたら饒舌に悪の美学を披露する、というのは「ジャンプ」の漫画では昔からお決まりの描き方である。私は、美学ってのはそんなにべらべら喋っちゃいかんよ、と思う派である。また、刀を使って必殺技を繰り出す漫画は、「ジャンプ」だと「魁!!男塾」や「るろうに剣心」や「ONE PIECE」などがあって、あぁこれもか、と思った。

シナリオは、序盤がちょっと弱く、後半も展開が弱い。全体的に、バトルシーンで押している。バトルの効果音がやたらでかい。あと、主人公の竈門炭治郎の一家は炭焼きをする家のようだが、これはたぶん下層民ではないか。その辺りに何らかの意味があるかどうか…原作を読むと分かるかも知れない。