杉本純のブログ

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減らぬ「敷居が高い」の誤用

以前、このブログに載せた「日本語の誤用トップ5」で見事一位に輝いた「敷居が高い」だが、私がブログに書いたところで何か効果があるはずもなく、減るどころか増え続けているように感じる。

中でも、文章を書く仕事をしている人が誤用している例が多い。そういう仕事をしている人以外はそもそも使っていないので、それはつまり、ある程度の語彙力を持った人が知っていて、なおかつ誤用しやすい語なのではないかという気がしている。その点で「すべからく」と似ているように思う。

このままだと「至上命題」などと同様、一般化してきたから正しいと認めようとする動きが出てくるかも知れない。しかし、「難易度が高い」などすでにそうなっているように感じるが私は「難度が高い」の方が正確だと思うから、必ずそちらを使うし、「敷居が高い」も同様にする。

文章のプロでも人間なのだから間違いがあるのは仕方がない。しかし、だからこそ自分が使っている語が本当に正しいかどうか点検する習慣を持ち続けたい。