杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

研究者とライター

先日、ある会社の研究に従事する人に話を聞く機会があった。街に関わる研究をしている人だったのだが、さまざまなデータを収集し、それを目的に合わせて適宜判断・活用するだけでなく、研究テーマの実例になる場所に足を運んで現地人にヒアリングし、実態を摑んだ上で記事にまとめている、といった、仕事内容を聞かせてもらった。

それを聞いて、ふぅん…それって、やっていることそのものはライターの仕事と同じだなと思った。まあ、ある意味、当たり前のことに改めて気づいたのだ。

違う点と言えば、研究者がさまざまな事実を通して新たな客観的事実を提示しようとするのに対し、ライターは事実を通して何らかのメッセージ(意見)を発信しようとする傾向が強いのではないか、と思う。