杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

ワナビが支える市場

「ストーリーの書き方」というツイッターアカウントがある。文字通りストーリーの書き方・作り方に関する作家の名言のbotなのだが、出典書籍のアマゾンへのリンクもついていて役に立つ。

引用元書籍は膨大な数がありそうだ。私は小説の書き方本はけっこう読んだと思うのだが、ツイートにはまったく知らなかった本からの引用があり、しかもそれがけっこう頷かされるものなので、驚くと同時にそれまでの自分の不明を恥じている。

近頃手に取ったスーザン・ショフネシーの『小説家・ライターになれる人、なれない人』(同文書院、1998年)などはその一冊だ。他にも、これはぜひじっくり読んでみたいなと思うものが少なくない。

「書き方本は役に立たない」と言うプロ作家は多い気がするが、もしそれが本当なら、これだけたくさん出ている書き方本は全て無駄だということになる。とすると、数多のワナビが書き方本市場を支えるユーザーということになる。本に限らず書き方の教室などもあるので、ワナビが形成する市場はけっこう大きいのではないかと思う。