杉本純のブログ

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働きバチの理論

環境の力は大きい

よく働く優秀な働きバチ100匹を一つにまとめると、100匹全員がよく働く良い巣になるかと思いきや、一生懸命に働くのは25匹くらいで、約50匹はそこそこの力で働き、残りの25匹は怠けて働かなくなるのだそうです。会社などの組織にも同じような傾向がみられるらしく、人間にも共通するこの法則を働きバチの法則というのだそうです。このブログに過去に書いたことがあるパレートの法則に類似する法則のようです。

テレビドラマの「ドラゴン桜」が面白かったので、マンガも読もうと三田紀房ドラゴン桜』を読んでいます。その5巻にこの働きバチの法則が出ていて、上記の他にも面白い実験が紹介されていました。

すなわち、上記とは逆に怠けているハチ25匹を集めて100匹にすると、どうなるか。結果は、驚くことにそのうち25匹は真面目に働き始めるらしいです。桜木先生はこの法則を元に、トップクラスの進学校でも25%の生徒は勉強をサボるようになるか別のことに興味を持つようになる、低偏差値校でも東大を狙える、といった意見を述べます。

東大のことはさておき、怠けているハチ25匹でも集まると働き始める、というのは面白い。よく働くハチでも同レベルで集まると怠け始めるというのも面白い。環境の力はかくも大きいということです。

しかし、怠けているのでもよく働くのでも、同レベルで集められても変わらず怠ける・よく働く筋金入りのハチがいるということです。人間もそうなのでしょう。