杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

お金のはなし12 モノポリー

お金を学べるゲーム

好きなゲームの一つにモノポリーがあります。モノポリーボードゲームで、Wikipediaを参照すると二十世紀初頭にアメリカで生まれたそうです。

プレイヤーはサイコロを振って双六を進むように盤上を回り、止まった場所の会社や土地を購入したり、そこに家やホテルを建てたりできる。そして他プレイヤーがその場所に止まるとお金をもらうことができる。そうやって財産を増やし、かつ他プレイヤーを破産させるという対戦型のゲームです。モノポリー(monopoly)は英語で、独占(権)や専売(権)という意味です。

私は子供の頃にはこのゲームの存在すら知りませんでしたが、大きくなってから知り、これはお金を学ぶのに良いゲームだと思って、子供に買いました。そして子供とよく対戦しています。やってみて思うのは、対戦型で、時に数千ドルの金を相手に要求する展開になるので、心が弱い人にはハードなゲームかも知れない、ということです。

マネーゲームとは違う

このゲームの良いところは、お金、とりわけ資産についてシンプルに学ぶことができるところだと思います。土地、建物、会社を買い、そこから収入を得られることをゲームを通して知ることができる。桃太郎電鉄や人生ゲームにもそういう要素はあり、資産について学べないことはないと思いますが、それらはどちらかというとサブ的な要素である上にゲーム自体がコミカルであることもあってか、モノポリーほどの学習効果はないように感じます。

私がこのゲームを知ったのは、たしか朝日新聞の記事がきっかけです。モノポリーが世界的ロングセラーの古典的ゲームで、大企業のCEOなどが子供の頃によくやっていた、などというエピソードを紹介しつつ、お金のことを知るのに役立つと書かれていたと記憶しています。

記事を読んだのはいつだったか思い出すことはできません。少なくとも、自分のためにモノポリーを買いたいと思うような年齢ではなかったのは確かでしょう。ただその記事には感銘を受けたので、自分に子供ができたら買おうと思うようになったのです。

『金持ち父さん貧乏父さん』のロバート・キヨサキが自分が金持ちになった経緯について、昔からモノポリーで遊んでいるだけだよ、などとインタビューで話していたのを動画で見たことがあります。たしかに資産形成にはゲーム的要素があり、モノポリーのように考えるのは分かる気がします。いわゆるマネーゲームとは違うと思いますが。

今のゲームはテクノロジーが盛り込まれていて面白いですが、古典的ゲームには人生に役立つ能力を鍛えられる良さがあります。