この季節、散歩をしているとよくヒガンバナ(曼珠沙華)を見かける。私がいつも記事を読んでいるブロガーが、最近の記事でヒガンバナの写真を載せていた。真っ赤な姿はちと毒々しく感じられるのだが、この花が咲いていると、秋だな、と思う。
余談だが、曼珠沙華というと、私は横溝正史『本陣殺人事件』を思い出す。その最終章のタイトルが、たしか「曼珠沙華」だった。私は自分が育った地域でヒガンバナを見た記憶がなく、小説の中でその言葉を見た時、「まんじゅしゃげ」って、なんかカッコイイ名前だなぁと思ったものだった。
さて、先日、散歩で板橋区大門の空き地を通った時、十羅刹女神堂の周囲にたくさんのヒガンバナが咲いていた。近所にヒガンバナが密生しているところはいくつもあるが、散歩道の中でここ以上にたくさん咲いている場所は知らない。
最近、近所のイチョウの木が実を落とし、葉が少しずつ黄色くなってきている。春と同じく過ごしやすく、散歩が楽しい季節になってきた。