杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

眼と脳

築山節『脳が冴える15の習慣』(生活人新書、2006年)には、パソコンのモニターやテレビの画面を見続ける習慣が長年にわたり続くと思考の働きが鈍くなるのではないか、といった見解が書いてあり、IT社会を生きる上で気をつけておきたい問題として示唆している。

これは私自身も仕事や生活を通して痛切に実感しているところで、コロナ禍による外出自粛で家の中にいる時間が増えたことでより強く感じるようになった。

本書には、モニターやテレビといった平面からの情報に接するだけの生活を続けることで、人から話し掛けられた時にパッと反応できない、周囲の変化に疎くなる、また家族の記念日を忘れる、といった問題が起きることがあると書かれている。これも私は過去に経験しており、いかんいかんと思いながらなかなか持続的な改善の手を打てずに今日に至っている。

脳を活発に動かすには、人間にとって最大の情報窓口である眼を動かすのが鍵になるそうだ。散歩や外出はかなり効果的だろう。電車に乗って遠くに出掛けることは今は難しいので、せめて近所をよく散歩する時間を増やしたいところ。