杉本純のブログ

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「書いて、書いて、書きまくれ」

ディーン・R・クーンツ『ベストセラー小説の書き方』(大出健訳、朝日文庫、1996年)の第四章「ストーリーラインを組み立てる」に、そういう見出しがある。

その最初は、多くの新人作家が、アイデアが完全に固まるまで机の前に座ってはいけないという考えに影響されている、とある。

 もしもひとつのストーリーを思いついたら、すぐに、それがたとえ君を金持ちや有名人や人気者にしそうにないアイデアであっても、机の前にすわって、それを書き取ってみることだ。小説を書くという行為そのものが、精神を集中させ、柔軟にし、創造的にするのだ。

勤め人をしている作家志望者でも、週末や祭日ならまとまった時間を取れるだろう、とも書いている。要するに、物書きをやるなら、もうひたすら「書く」ことを続けるしかない、ということかと思う。

色んな書き方本を読んだが、クーンツの言う「書いて、書いて、書きまくれ」を述べていない本はない。