ある作家が、小説や学問の本より随筆や評論めいた内容の本を多く出している事実を目の当たりにして、なんとも言えない感じがしている。
というのは、私自身が小説や研究の成果を中心にこのブログを展開しようとして、結局はエッセイの投稿数が最も多くなっているのである。結果や成果がモノを言うのが物書きの世界なので、とにかく書くしかないのだが、エッセイストならとにかく、小説や研究をやっていこうとしていて、これではいかんと思う。
思っていることを書くのは最も安易で楽である。誰から何を言われようが、いや俺はこう思っているだけだ、何が悪いと切り抜けられる。楽だからエッセイが多くなる。楽なことばかりしていると手間がかかることがますます億劫になる。
これではいかん。