杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

レファレンスサービス

これまで何度か、図書館のレファレンスサービスを利用したことがある。その経験から言うと、レファレンスは調査・研究に従事する者にとって強い味方であることは間違いない。

その理由の一つは、レファレンスサービスを提供する側が、図書館をはじめとした資料の所蔵場所についての確かな知識とセンスを持っていて、ここに足を運べば目当ての資料に出会えるだろうと示唆してくれることだ。これは、まぁレファレンスサービスとしては当たり前のことだが。

もう一つは、知りもしない専門図書館や専門サイトを案内してくれるため、調査・研究に必要な基礎知識が拡張されていくことである。私は以前、ある作家が神奈川県に住んでいた頃に受賞したある文学賞についてレファを利用したのだが、その時、私の知らなかった公立図書館に有力な情報がかなりの量、蓄積されていることが初めて分かった。そういうことは、図書館のホームページを見てもよく分からないことが多いので、レファを利用してみて初めて分かるのである。

もちろんレファも万能ではなく、聞いてもよく分からないこともある。しかし、こういう種類の情報であればここを当たれば分かりそうだ、という道案内についてはかなり役に立つ。