杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

言霊

幽霊とかお化けとかを私は信じていないが、「言霊」の力はこれまでの経験からちょっと信じている。

私が信じる言霊は「刷り込み」みたいなもので、例えば「私は馬鹿だ」ということを言い続けていると、はじめは謙遜のつもりか、ややこしいことに首を突っ込みたくない思いからだったかも知れないが、やがて本当の馬鹿になってしまうということである。

これは子育てをするようになって感じたことだ。自分が「馬鹿だ」という認識を持ってしまうと、はじめの内は悔しい思いもあるかも知れないが、その内に「勉強しなくても良い」という認識に変わってしまうような気がする。逆に自分は「頭が良い」と、ひとまず思っておけば、言葉と現実にギャップがあった場合にそれを埋めようとする力になる気がする。中には「俺は頭が良い」と思い込んでいるだけで勉強も努力もしない勘違い野郎もいるかも知れないが(昔の私だ…)、基本的には自分を否定するよりは肯定する方が生きていく上では良いだろう。言葉には、その方向性を決する力があると思う。

私は幼少時に、親から褒めて貰ったことがあった。それは私を鼻高にしたが、自分を肯定的にする力にもなったと思う。