杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

荷物

会社員をして家族を養う傍ら、書き物をし、それに関する調べ物もする。けれど平日は仕事で、週末は家族に大半の時間を使う。書き物をする時間はほとんどなく、早朝か深夜、少しばかり机に向かう程度。

物事が捗らないといらいらする性格だが、最も捗らせたいのは「書き物」なので、平日も週末も心は晴れない。

とにかく「荷物」が多い。背負って歩かなくてはならないものが多い。だからなかなか前に進めない。心身の疲れがさらに歩みを遅らせる。けれども荷物は簡単に下ろせない。自分で背負った荷物だから、納得できるところまで背負うのは当たり前だと思っている。現実の制約も少なくないので、自分一人で勝手に判断して下ろせる状況でもない。無頼の徒でもないから堅気の生活から逸脱することもできないし、する気もない。荷物を背負ったことに後悔もない。

楽ではない。しかし、荷物の重さ多さを忘れられる時間がある。それが「書いている時」。書き物に集中している時間、あるいは調べ物に夢中になっている時間は満たされていると感じる。