杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

小林哲朗『ドローン鳥瞰写真集 住宅街・団地・商店街』

能書きなし

小林哲朗『ドローン鳥瞰写真集 住宅街・団地・商店街』(玄光社、2017年)を読みました。

以前、同じ著者の『夜の絶景写真 工場夜景編』(インプレス、2016年)を読み、それが面白かったこともあり、本書も手に取りました。

余計な能書きは一切なく、目次の次からひたすら住宅街と団地と商店街の鳥瞰写真が続きます。最後に少しだけ、ドローン撮影のポイントを紹介するページがあるのみで、あとは写真だけ。徹底しています。

被写体は特にインパクトもなく、ごく日常的な風景が羅列されているだけなので、ある意味では使い道のよく分からない本と言えます。しかしAmazonの紹介文を読むと、背景美術の資料として使える写真集であることが分かります。ただ私としては、説明が一切ないところからある種のメッセージが感じられるというか、家とか施設とか家具などの「モノ」から、それを扱い、そこに暮らす人間が感じられる気がします。