杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

工場夜景

本業をやり、発信も続ける

小林哲朗『夜の絶景写真 工場夜景編』(インプレス、2016年)を読みました。元々、巨大建造物には異様な魅力を感じていて、鉄塔とか橋とか、引き込まれますし、工場も好きでした。東海道新幹線の線路沿いに建つ工場はいつ見ても壮観な感じがします。

この手の本はすでにかなり多く出ているらしく、団地とか給水塔とか立体交差の写真集などもあって、巨大建造物とはいえ細分化しているのかなぁなどと思います。

さて本書。いつか『工場萌え』という本を書店が見かけたことがあり、気になる分野ではありました。最近は工場夜景ツアーが組まれたりもしているらしく、参加してみたいと思ってもいたこともあり、面白く読みました。

工場の撮影術はかなり発達しているようで、テーマや被写体によって最適な撮り方は異なっています。私の知っているカメラマンも同じような写真集を出していますが、気の毒ですが、撮影技術は本書の著者にかなり劣るようです。

調べてみると、著者は若い頃から本業を持ちながら写真撮影を続けていたらしく、やがてフリーに転身したらしい。収入になる仕事をきちんとやりつつ好きなこともやり、発信し続けてうまくいった好例だと思います。