ある種のお手本
めかぶ著『世界のサメ大全』(SBクリエイティブ、2022年)は、サメ愛好家のフリーのイラストレーター「めかぶ」さんが、125種類のサメの絵を描いた図鑑です。図鑑ですがイラストしかなく、写真はありません。
めかぶさんは元々、水族館が好きで、海の生き物の中でもある時いきなりサメを好きになり、サメの絵を描きまくるようになって、それをSNSに投稿していたら多くの人に見られるようになって、こうして一冊の本を出すことになったと、「はじめに」に書いてあります。
2019年には鳥取県の「海とくらしの史料館」開館25周年イベント「サメ祭」でポスターやチラシのデザインを担当したとのことで、いやはや「好き」の力はすごいと思います。
「好きこそものの上手なれ」といいますが、めかぶさんの歩みは、まさに好きが高じて仕事を得られるようになり、本を出せるまでにもなった良い例といえます。
サメの絵を描き始めてここまで来るのにどれくらいの時間がかかったのか分かりませんが、きっと最初のうちはまったく反応などなかったはずで、そういう期間を越えられたのは「好き」だったからでしょう。好きを仕事に、のお手本です。