風土記への憧れ
そもそも私は「風土記」という、今でいう地誌が好きで、岩波写真文庫の「新風土記」も全巻持っているほどです。風土記編纂には憧れさえも抱いていて、このブログには「新河岸川風土記」と「虎ノ門風土記」がありますが、更新はぜんぜんできておらず、忸怩たる思いを禁じ得ません。
さて、こないだ見た「新日本風土記」は「松本清張 昭和の旅」でした。
これは松本清張の作品のゆかりの地をいくつか紹介するもので、いつもなら一つの場所を様々な角度から紹介する「新日本風土記」としては異色のテーマといえるでしょう。
京都の「いもぼう」や天城越え、米軍基地などが出てきて、どれも趣のある内容でした。私は清張作品をそれほど読んでいませんが、やはり小説というのは舞台となる場所の雰囲気を描くもので、つまり「話」は「場所」の歴史やそこに生きる人間と分かちがたく結びついているんだな、と改めて思いました。
やっぱり書きたいなぁ…風土記。