杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

『DEATH NOTE短編集』を読んだ。

大場つぐみ原作、小畑健作画の漫画『DEATH NOTE短編集』(集英社、2021年)を読んだ。『DEATH NOTE』のスピンオフで、夜神月以外の「キラ」が出てきて、それぞれあっけなく死ぬ。ほか、「L」の過去や一日の過ごし方、「ジャンプ」に2003年に掲載された短篇も載っていて、それぞれ面白い。

魅力的なキャラクターと強固な世界設定があれば、本編以外にいくらでも短篇が生み出せることが分かる。「キラ」のタイプをいくつも作れば、その数だけストーリーも作れるだろう。

本書の目玉は、何といってもデスノートを売ろうとする「田中実(ミノル)=aキラ」だろう。計画は完璧で、「L(ニア)」にも勝利するが、デスノートのルール変更という予想外の展開が起き、リュークに殺される。ミノルは学校の成績は良くないが頭はキレる少年で、「L」にも頭がいいと言われる。ゲームが上手いということだと思う。