杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

エッセンシャル思考

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』(かんき出版、2014年)を読んだ。

近年、よくビジネス書を読んでいる。自己啓発的なものも含む。学生時代からずっと小説やノンフィクションの類いを読んできたが、自分の仕事や生活や人生のことをもっと具体的に考えなくてはならない、という心理的要請が年齢と共に強くなってきて、ビジネス書にも手が伸びるようになった。作品を考えることや書くことに直接寄与することは少ないが、役に立ってはいる。

さて本書、近年読んだ中では屈指のビジネス書(自己啓発書)だと思った。あえて一言で言えば、無駄を極限まで省いて本質的なことに取り組み、成果を最大化しようというもの。だがただのタイムマネジメントライフハックとは趣が異なり、私としては何となく最近流行りの、禅など宗教的な行動様式を仕事や生活に取り入れようとする考え方の本だと思った。

無意識に「非エッセンシャル思考」になってしまっていることは意外に多く、情報に溢れた世界で生きている中、折に触れて読み返したいと思った。

エッセンシャル思考は、突き詰めるとシンプルに考え、生きることにつながっていくかと思う。それがかなり難しいのだが。。