或る、脱サラした人のインタビューが新聞に載っていた。その人は会社でシステムエンジニアをやりつつ副業で家具づくりをしていて、そちらが好調だったこともあり、思い切って会社を辞めて家具職人になった。エンジニアの仕事を続けつつウーバーイーツなどもしながら、ゆっくりと本業と副業を逆転させていったそうな。
その人は、「サラリーマンは自分に合わない、会社にコミットしきれない」という思いを三十代の初め頃から抱いていたらしい。この「会社にコミットしきれない」という思いは、経営者に最終的についていく気がしないということか、社業にどうしても身が入らないということか、組織人になることへの忌避感か…。詳しくは分からないが、会社員をしながら物を書くことを続けている身として、印象に残る言葉だった。
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5月16日の文学フリマ東京に出店します。ブースは「ク-16」です。小説、シナリオを出品予定です。興味のある方は、ぜひ足をお運びください。※緊急事態宣言延長の場合は中止の可能性があります。