杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

安野光雅の思い出

画家の安野光雅が亡くなった。亡くなったのは昨年12月のことだったらしい。

『ふしぎなえ』とか『はじめてであう すうがくの絵本』とか『10人のゆかいな ひっこし』とか、頭を鍛えてもらえる絵本で印象に残っている。もっとも、それらは子供に買ったもので、自分が幼少期に読んだ記憶はない。

しかし、他にも「即興詩人」の口語訳や森まゆみの本、筑摩書房の「ちくま日本文学全集」など、色んな場面でその絵に触れていたはずである。また、仕事で安野光雅の美術館を取材したことがあったが、その建物が京都の京丹後市にあるので実物を見られず残念だった。いつか、見に行きたいものである。

絵本の世界は詳しくないが、安野光雅の絵本は上に書いた通り、ユーモアとか想像力が鍛えられるところがある。絵は精密なものもあれば淡い叙情的なものもあり、タッチは様々、とにかく巧いと思う。

書店で『絵のある自伝』を見た時は買おうと思ったが、理由は忘れたがその時は買わなかったのである。人生の様々な場面で接しておきながら、その作品にちゃんと向き合ってはいない。絵本の人なんだから仕方ないかも知れないが。まずはこんど自伝を読もう。