武田友紀『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』(清流出版、2019年)は、HSP(Highly Sensitive Person)=生まれつき繊細な人が、自分らしくのびのびと人や社会と関わる生き方について書かれた本。
その第1章「繊細さんとは」に、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によるHSP自己テストが載っている。試しにやってみたが、見事に「繊細さん」だった。。
また同じ章に、「繊細さん」が自分のままで生きるまでに、どんな道のりを通るのかが図示されている。大まかに、
1 環境への適応によって行き詰まりが起こる
2 心を守り、本来の自分を育てる
3 自分のままで、人や社会に関わる
という三段階を経るということである。「繊細さん」でなくとも、人は誰しも世の中に適応して生きるまでにはこのような段階を経るような気がするが、「心を守る」というところが「繊細」ぽさを感じるところだ。
この図が面白いのは、ストーリーづくりに使えそうな点である。主人公の精神的な成長を描く青春ものであれば、かなり有効な基本ストーリーになる気がする。