杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

論より証拠

昨日はサラリーマンと議論について感じていることを書いたが、つまりサラリーマンの世界というのは常に人が動き、金が動くのだから、何が正しいかを議論している暇などない世界、ということが言えると思う。つまり、サラリーマンの世界は一種の戦場であり、正しいかどうかよりも、魅力的かどうか、売れるかどうか、面白いかどうか、といった世界なんじゃないか。

言うなれば、ちょっと変な言い方かもしれないが、「論より証拠」の世界なんじゃないか。能書きなんてどうでも良くて、面白いブツを出せるかどうか、相手を説得できるかどうか、クライアントを気持ちよくさせられるかどうか、ということ。

むろん、では学者の世界が純粋に正しいかどうかの議論で支配されているかというと、そうでもないだろう(知らないけど)。そこはそこでヒエラルキーがあり、正しい学者がいつも勝つわけではない、と思う。