大阪市中央区久太郎町に松尾芭蕉の終焉の地を示す碑を見つけた。
此附近芭蕉翁終焉ノ地ト伝フ
とあるので(私は「…終焉」までしか読めなかったが、ネットで調べたらその後に「ノ地ト伝フ」と続くらしいのが分かった)、本当の終焉の場所はこの近くである、ということになる。いずれにせよ、恥ずかしながら私は「おくのほそ道」のイメージがあったため、芭蕉は関東以北で亡くなったとばかり思っていたので驚いた。。
建立されたのは1934年3月らしいので、もう八十年以上そこに建っているわけである。
建っている場所は大阪市を南北に走る「御堂筋」の緑地帯で、両側を道路に挟まれているので見つけづらかった。ネットで調べてみると私と同じようにすぐに見つけられなかった人は他にもいたようだ。
御堂筋は大きな通りなので、車がビュンビュン往来する。歩道にも多くの人が行き来している。その中で、この碑に気づく人は多くはあるまい。
私は街中に歴史を伝える石碑やプレートなどを見つけて読むのが好きで、仕事の移動で忙しくてもたいていは立ち止まって見てしまう。読んで知ることで、一つ知識が増えるのが楽しい。
ちなみにこの近くには南御堂という寺があり、その庭園内には芭蕉の句碑があるそうな。