杉本純のブログ

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高島平五十年

今日は、板橋区高島平が誕生50年を迎える日だ。「高島平」の地名は1969年に誕生した。この時、同時に板橋区の「赤塚新町」という地名も誕生している。

2月15日に発行された地元新聞「高島平新聞」第584号は、50周年を記念する関連イベントが町内各地で行われることを一面で伝えている。

「高島平」の地名は、江戸時代に「徳丸原」と呼ばれたこの地で西洋式砲術訓練をした幕末の砲術家高島秋帆に因む。「徳丸」という地名は今も高島平の近くにあるが、高島平の「徳丸ヶ原公園」には秋帆の功績を伝える碑が建っている。

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高島平というと、まっさきに思い浮かぶのは「団地」だろう。団地への入居が開始したのは1972年1月で、板橋土地区画整理事業が完成したのはその2ヵ月後の同年3月。徳丸ヶ原公園には、板橋土地区画整理事業の竣工記念碑がある。団地がオープンしたのは、つまり地名ができた3年後。

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「高島平新聞」の13面に小さく、高島平団地を管理運営するURが居住者に対し、建替えを含めた団地の再生の検討を進める、という意向を封書で伝えたという記事が載せられている。団地は3年後に竣工後50年を迎えることになる。建替えは避けられない。街は変わってゆく。