先日、新宿に行く用事があったので、西口広場イベントコーナーで東京都建設局主催「東京 橋と土木展」を見てきた。8月28日から31日までというごく短い期間の開催だったので、情報を入手してからすぐに行った。
「東京の橋パネル展」という展覧会が以前にあったようで、今回の展示はそれから数えて通算9回目に当たるそう。中身は、これまでの総決算となる内容になっているそうで、過去最多の展示点数となったらしい。
何が展示されていたかというと、「明治・大正期」「震災復興期」「昭和(戦前)期」という過去の開催テーマで紹介した橋と、新たに多摩地域の橋(江戸から明治・大正期の木造橋)を加えた200点以上のパネル。それに勝鬨橋、清洲橋、永代橋、蔵前橋の模型、旧新大橋、旧両国橋の橋名板、関東大震災からの復興計画を示す「東京市五千分の一模型」、さらに山手線29駅の構内模型も展示され、講演会も複数回行われた。VRを使った橋を体感するコーナーもあった。いちばん面白そうだと思ったのは山手線の構内模型で、これを最も楽しみにしてイベントコーナーに足を踏み入れた。
関東大震災からの復興について、計画だけでなく外国からの義捐金などについてもパネル展示で説明されており、面白かった。東京の都市計画において震災復興というのがいかに大きなポイントだったのか、その一端を感じられたように思う。書籍にまとめてもらってじっくり読みたいなぁ。
そしてやはり山手線構内模型がすごかった。昭和女子大学田村研究室が模型制作をしたそうだが、面白くて全て写真に撮ってしまった。新宿、池袋、東京、品川、それに上野や秋葉原、渋谷の規模感が他を圧倒しているのがよく分かった。高輪ゲートウェイがComing Soonなのも面白い。
こういう展示会は貴重なので、今日で終わりなのはもったいないし残念。もっと長い期間開催してもらいたいなあと思った。