杉本純のブログ

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「いたばし大交通展」に行ってきた。

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板橋区立郷土資料館に行き、都営三田線開業50周年記念の「いたばし大交通展」を見た。

江戸時代の中山道から現代の都営三田線東武東上線などまで、文字通り板橋の交通の歴史を伝える企画で、資料がやたら豊富で楽しい展覧会だった。

来年は高島平が誕生50周年になるし、板橋区は最近なんだかアニバーサリー的な雰囲気が色濃い。

以前私は、常盤台住宅のクルドサックやロードベイが面白いと思い、現地を訪ねたことがある。今回の展示では、常盤台住宅の敷地はもともと別の目的で取得された土地だったことが書かれており、ほおほおなるほど!と興奮度アップ(別のところにも書いてあったのだろうが恐らく読み落としていた)。三田線西高島平駅から和光市や大宮への延伸計画があり、どちらも幻になったが、その理由も書かれていてまたまた興奮度アップ。

かように、地域の歴史を紹介する展示は地元在住者にとっては興奮の連続。郷土資料館にはこれまで何度も足を運んでいるが、行くたびに新しい発見があって本当に楽しい。司馬遼太郎は小説を書く際、その舞台となる土地の郷土史家を訪ねて取材をしたらしい。郷土史は地味でスポットライトの当たりにくい世界だがエピソードの宝庫だと思う。