杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

さあ次へ行こう。

ベースは書き続ける生活

小説を一篇、書き上げました。

400字詰め原稿用紙にして約100枚、つまり短篇と中篇の間くらいの長さになります。内容はここには書きませんが、書き上げた後の心境としては、さあ次へ行こう。という感じです。

賞を受ける・受けないは、小説を書く人の人生の歩みを左右すると思います。働いて、社会生活を営みながら小説を書き続けるのは楽ではなく、プロとしてデビューして小説でお金を稼げるようになるのとならないのとでは、やはり大きな差があるでしょう。

私はかつて同人誌に所属していましたが、知り合いの中には高齢の、若い頃からずっと同人誌に書いてきた人もいました。賞に興味を持たず、そういうスタイルで一生やっていくのだ、という考えなら、賞の存在はさほど大きく影響しないかもしれません。しかし、小説はやはり読者あってのもので、作家は読者を必要とし、そして賞は多くの新しい読者を呼ぶはずなので、やはり賞は書き手の人生を左右すると思います。単に取ってデビューすればいいというものでもなく、取った後に鳴かず飛ばずなら書く仕事を失うことにもなる。そういう意味でも、賞は人生に大きく影響するといえます。

ただ、賞を受けるのも作品がヒットするのも、書き続ける生活がベースにないことには決して成り立たないと思います。まずは書く生活があってこそ。だから、一つ書いたら、さあ次へ行こう。ということですね。