杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

静かな盆

今年の夏休みは巣ごもり生活になりそうだ。コロナ感染を恐れて外に出ない、というのもないわけではないが、コロナ禍によって色んな店や施設の営業方針や時間が変わっていて、それをいちいち調べるのが面倒で予定を立てなかったからだ。静かな盆である。

このごろよく考えるのは、今後は公私の区分が以前よりさらに曖昧になるだろうということである。世間では時差出勤やテレワークが当たり前になってきて、しかもそれがたとえコロナが収まっても継続しそうな雰囲気であり、家で過ごす時間が勤務時間も含めて相対的に長くなっている。いつ勤務が始まっていつ終わるのかは、会社で定められた規則よりも自分の捗り具合やメリハリの付け方によって決められるようになる。オフィスのように同僚の眼がない分、いかに自分を律するかが重要になってきて、それが優れている人はどんどん自分の思い通りに仕事を進められるようになり、そうでない人はぐだぐだになってしまうのではないか。

そして、仕事のオンとオフを自分で調節できるようになれば、もはや勤務時間などあってなきがごとしとも言うべき状態に突入するだろう。会社員でありながら、フリーランスのように休日でも仕事をしたり平日でも暇なら遊んだりする人が増えそうな気がする。

…などと、そんなことをつらつら考える静かな盆である。