杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

佐伯泰英の「佐伯通信」

先日、本屋で偶然「佐伯通信」というミニチラシを手に取った。このブログで「佐伯」といえば佐伯一麦だが、これは佐伯泰英の方である。

佐伯泰英の新刊予告やエッセイ、編集担当者のコラムなどが掲載された佐伯の「ミニ新聞」である。発行は「佐伯泰英事務所」で、私が手に取ったのは49号だ。B6ほどの大きさの紙に両面二色刷りでいくつかの記事や広告が載っていて、二つに折られてレジ脇に積み重ねられていた。

エッセイは、佐伯がパソコンを買い替えたことに始まり、これまで使い続けたワープロのことなどを思い返す内容。佐伯の性格が窺えて面白い。

クリエイターが自分をPRするためのツールとして「セルフマガジン」というのがある。自分の仕事の紹介やエッセイ、問合せなどを載せたもので、ポートフォリオであると同時に自分の思いなども発信できる、ブログのようだがアナログのツールである。色んなタイプのクリエイターが色んな形態のセルフマガジンを発行しているが、この「佐伯通信」も一種のセルフマガジンと言えるだろうと思う。

私もそろそろセルフマガジンを作りたいと思っていたところで、出すなら「〇〇通信」というタイトルにしたいなぁと漠然と思っていたので、「佐伯通信」、いいなぁと思った。新聞のように筆文字の題字もあり、手に取りやすく親しみが湧く。

こういうのを私も作りたい、と思った。