デフォーの『ロビンソン・クルーソー』(平井正穂訳、岩波文庫)にはドイツの死刑執行人に言及する箇所がある。
フライデイが登場し、人の首を切り落とすシーンで、
ドイツの死刑執行人でもこれほどす早く、これほど見事にやってのけるものはまずあるまいと思われた。
と書いてある。ここには注釈が付けられていて、ドイツの死刑執行職は世襲制で熟練していた、とある。
ほお~、っと思った。
徳川時代にも切腹の際に介錯をする専門職がいて、これも世襲制だったと認識している。ウィキを見るとデフォーの英国では死刑囚が死刑を延期・免除してもらうために他の死刑囚の死刑を執行したのが始まりと言われている、とある。