杉本純のブログ

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『しょせん他人事ですから』

他人事ではない

Twitterの広告を見て興味を抱いた、佐藤真通原作、富士屋カツヒト作画の漫画『しょせん他人事ですから』1巻(白泉社、2022年)を読みました。

ネットの誹謗中傷で傷ついたママブロガーが弁護士に頼んで情報開示請求したら、なんと誹謗中傷の元は同じマンションに住むママ友だった、という話。ママ友は裁判所で謝罪の言葉を述べますが反省などしておらず、そのうえ慰謝料を滞納、最終的に執行官による「動産執行(慰謝料に相当する額の財産を差し押さえられること?)」を受け、悪事が家族や隣近所に露呈。こてんぱんにやられます。

「他人事」は「ひとごと」と読みます。「たにんごと」と読むのは誤読。主人公の弁護士・保田の事務所には、その字を筆で大きく書いた紙が額に入れられ掲げられています。どうやらこの弁護士のモットーのような言葉らしいですが、ヘラヘラして不真面目そうだけど実はアツいという、たまに見かける種類のキャラですね。

私自身、こうしてブログで発信している身ですので、本作のテーマは「他人事ではない」と思います。特定の個人を攻撃するなら、同じかそれ以上の逆襲を覚悟する必要があるのでしょう。