板橋区立教育科学館のプラネタリウムで「眠れない夜の月」を観た。主人公である少年の元に月の民だというリスが来て、月が木の枝に引っ掛かって動かなくなったので外しに行くというので、主人公も一緒に行って手伝うという、絵本のような話。
脚本・監督・アニメーションを手掛けたのは八代健志。25分ほどの短篇だが、人形を少しずつ動かして撮る「ストップモーション・アニメーション」、私は「コマ撮り」という呼び方で覚えていた手法で撮影しており、撮影だけで約1年、構想を含めると3年も費やしたそうだ。
教育科学館の出入口付近には作品に使われた人形やセットが展示がされていた。まさに職人芸というべき繊細な仕事を見ることができて楽しかった。
しかし、25分の作品を撮るのに1年とは…監督の根気の強さに敬服。同じやり方で長篇を作ったらどれだけ大変なんだろう。コマ撮りが主流だった時代は分業で効率化していたのだろうか。