2020-02-08から1日間の記事一覧
大江健三郎『人生の親戚』(新潮文庫、1994年)の途中で不思議だったのは、小説家である主人公の「僕」の言葉遣いと、ムーサンという登場人物の父親の手紙の文体が、等しく大江健三郎の文体そのものであることだ。この作品は一人称体で書き進められるので、…
大江健三郎『人生の親戚』(新潮文庫、1994年)の途中で不思議だったのは、小説家である主人公の「僕」の言葉遣いと、ムーサンという登場人物の父親の手紙の文体が、等しく大江健三郎の文体そのものであることだ。この作品は一人称体で書き進められるので、…