大阪市中央区の久太郎町の方へ行く用事があったので「上方落語寄席発祥の地」の碑を見た。
これは、「坐摩神社(いかすりじんじゃ)」という神社の境内にある。そこに上方落語の最初の寄席が建てられたのだそうだ。坐摩神社があるのは大阪メトロ「本町」駅から遠からぬ場所である。
碑には、「大阪藝能懇話会 肥田晧三」と「上方落語協会 桂三枝」の文章が載っている。初代桂文治(1789-1800)という人が最初の寄席を建てたのだそうで、それまでの落語は大道芸のようなものだった、とある。へぇ~。
この桂文治が今日の上方落語への道を拓いた大立役者ということになっている(フランス革命の頃に生まれたのね)。私は落語を生で鑑賞したことは数えるほどしかないし、寄席に足を運んだこともない(たぶん)からか、落語家というとすでに「笑点」などテレビに出ているタレントのイメージしかない。六代目圓生の「まくら」をまとめた本を以前読んだが、これはめちゃくちゃ面白かった。
ちなみに坐摩神社の鳥居は大小三つの鳥居が横に並ぶ「三ツ鳥居」で、これは珍しいそうだ。知らなんだ。