杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

2018-07-12から1日間の記事一覧

情熱の強さゆえに破滅していく人

『ゴリオ爺さん』(高山鉄男訳、岩波文庫、1997年)は、フランスの小説家・バルザック(1799-1850)の代表作の一つである。 王政復古後のパリ(19世紀初頭)を舞台に、田舎出の青年・ラスティニャックが社交界へ出世してゆく過程と、老人・ゴリオが2人の娘に…