杉本純のブログ

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着眼大局着手小局

高い目標でなくとも…

以前ある経営者にインタビューをした際、その経営者が会社経営で重視している言葉として聞きました。

事を成そうとするなら、目標を高く持ち、それを達成するための小さな行動を日々着実に実行することが大切、という意味です。いい言葉だと思い、私自身も物書きとして生きていく上で大切にしよう、と思ったものです。

けれども最近、「目標を高く持つ」ということに、やや疑問を覚えるようになりました。高い目標がいけない、ということではなく、どうも私にはしっくりこないのではないか、ということです。

というのは、私は、高い目標を持つと、それがなかなか実現しないことに苛立ちと焦燥を感じてしまう性格だからです。どうしても高い目標に意識が奪われてしまって、小局的な実行を無駄に感じ、疎かにしてしまいやすい。それならいっそ、目標は低く定め、それほど時間をかけずに達成して少しでも前進する方がいい、ということになるのです。小さな目標を一つ達成したら、次を考える、という方がやりやすそうな気がしています。