杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

エベレスト

サステナを意識した内容

サングマ・フランシス『エベレスト』(千葉茂樹訳、徳間書店、2019年)を読みました。

先日、同じ著者の『アマゾン川』(ゆらしょうこ訳、徳間書店、2022年)を読み、これが面白かったこともあって手に取りました。本書は『アマゾン川』と同じく大型の児童書で、イラストはリスク・フェンという中国出身のイラストレーターが担当しています。

アマゾン川』は「熱帯雨林・生命の源」というサブタイトルでしたが、本書では「命・祈り・挑戦」です。あらゆる生命に溢れ、それらが躍動するアマゾン川とは反対に、エベレストとヒマラヤでは命はそれほど多くありません。また、霊峰は祈りの舞台であり、登山家などにとっての挑戦の場所でもあります。そして、アマゾン川は森林破壊などでしたがこちらでは登山者が捨てるゴミの問題があります。サステナビリティを意識した内容になっている点は『アマゾン川』に近いものがあります。

また、本書のイラストも『アマゾン川』と同じくカラフルで、想像を掻き立てられる魅力的なものです。

アマゾン川と同じく、エベレストも一度は頂上まで行ってみたいですが、それは今の私の境遇からするとかなり高難度です。