杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

労多くして功少なし

成功の秘訣は「しつこさ」

私は小説を書いたり文学研究めいたことをしていますが、創作も研究も、労多くして功少なしだなぁ…と思うことが少なくありません。

小説の註釈づくりは労多くして功少なしだと聞いたことがあります。概して文学研究というのは儲からないのでしょう。

創作もまた、売れっ子小説家はごくわずかいますが、たいていそんなに儲からないのでは?と思います。計算したことはないですけど。

たしかエジソンが、成功するたった一つの秘訣は、成功するまでやることだ、などという言葉を残していました。ビジネスを成功に導く秘訣は「しつこさ」と話していた実業家もいました。

つまりは、たとえ最初はぜんぜん手応えがなくて、文字通り労多くして功少なしの状態だとしても、成功するまでしつこくやることがベストな選択だということになると思います。

労多くして功少なしには「無駄な努力」という意味もあるそうです。けれども、では成功へのしつこい取り組みと、無駄な努力の境目は何か。明確な線引きは難しそうですが、ウサギ跳びは無駄な努力、「百害あって一利なし」とさえ言われています。少しずつでも目的に近づいている実感が得られないなら、その努力は無駄と判断するべきかもしれません。

では創作や研究の場合はどうなのか。恐らく、調べて、書いて、世に問うて反応を窺う、ということに尽きるのでしょう。それをしつこく繰り返すことで、反応も変化してくるのだと思います。