杉本純のブログ

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お金のはなし14 「三つの資本」

大切なのは健康と人間関係

あるネット記事で、人間の幸福には「三つの資本」が関わっていると言われていました。「三つの資本」とは、金融資産(お金)、人的資本(能力や健康など)、社会資本(人間関係など)のこと。当人の幸福度は、各資本がそれぞれどれだけ豊かか、あるいはそのバランスが深く関わる、といったことが紹介されていました。

ちなみにこの「三つの資本」は、橘玲の著書『幸福の「資本論」―あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(ダイヤモンド社、2017年)に書かれているらしいです。未読なので、こんど読んでみたいですね。

仕事ができてお金はあるけど友達がいなくて孤独、お金はあるけど働きすぎで体を壊した、などはバランスが悪く幸福度が低い状態ですが、お金はないけど愛のある家庭、貧乏だけど元気で毎日楽しく生きている、などはバランスは悪いけれども幸福度が高い状態かと思います。さまざまなパターンがありますが、総じて、お金の多寡は幸福度に必ずしも比例しないものの、人間関係の豊かさや健康状態は幸福にほぼ比例するのではないかと思うくらい強く影響すると感じます。

そう考えると、お金を得るために時間と労力をかけまくるのは愚かなことと言えそうです。