杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

性弱説

性善説性悪説があるのに対し、「性弱説」という考え方をしている人がいました。人間は根が善いとか悪いとかでなく、本来は弱い生き物であり、だからしばしば失敗するという考え方です。

なるほどたしかにそうかもしれません。人間は弱いからこそ、失敗したり、恐怖を抱いて嘘をついたりズルをしたりする。あるいは逆に、弱さゆえに様々な苦痛や失敗を経験しているからこそ、他人に優しくなれたり厳しくなれたりする。

この「性弱説」を述べていた人は会社の経営者でしたが、この「性弱説」を唱える人が少なからずいるようです。調べると、同じように会社経営やガバナンスに携わる人が、近いことを述べています。人間の言動や、その裏表を俯瞰的に見ると、やはり人というのは弱い生き物だと思えてくるのかもしれません。

考えてみればパスカルも同じことを書いていたわけで、まさにそうだと私も思います。