杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

手紙

ある知人から手紙が届きました。

ありがたいことにこのブログを不定期ながら読んでくださっている人で、ご自身の書かれた作品と私のブログへの感想を送ってくれたのです。

その手紙の中に、このブログ最近の記事に対し、ハウツー本の紹介が目立つ、と書かれていて、ドキリとしました。そういえば最近は小説もあまり読めておらず、文学研究(真似事だが)もぜんぜんできていないなぁ…たしかに健康とか自己啓発の本に傾倒し、その感想を書いた記事ばかりになっている、と。

実はこれには理由があって、最近…いや一か月以上にわたって公私ともに雑事に追われ、落ち着きも余裕もない日がずっと続いていました。小説は読んではいますが、その世界に深く入り込めない苦しさを感じていて、研究ではそれまでにインプットしている事実と照らし合わせながら読む必要があることもあって本を開く気が起こらず、歯がゆいというか悔しいというか、なんとも辛い毎日です。

ハウツー本の紹介が多い、という知人の指摘が、私がそのような如意にならない日々を送っていることの現れである気がして、ドキリとしたのです。

辛いのは、この憔悴から脱してふたたび意欲的になれるとは思えないことで、これから先もこのまま、老人の体が縮んでいくように心が萎んでいってしまうのではないかとすら感じられるのが、悲しくもあります。

まあ…こういう時の対処法は、それこそ「ハウツー本」を通してある程度は知っていますので、感情に流されることなく実践するしかないのだろうと思っています。